ご自身の歯・口を一生美しく健康に保つ方法 From Hideki Yoshikawa

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2013年 03月 18日

ガラパゴスな歯科医院にはなりたくない

今年も確定申告が終わり医院の売上と所得が解りました。

昨年は一昨年とほぼ同様の数字で売上は自由診療が6割で保険診療が4割という結果でした。
ここ10年位はそのような割合です。
クラウンブリッジ等の補綴治療はほぼ100%自由診療ということになりました。

メインテナンスの患者さまも異常がなしの状態で月に70名ほどの患者さんが来院して下さり
延べ300名くらいの患者さんが歯の治療ではなくメインテナンスのために通院しています。私が学んできた世界標準の歯科医療の在り方が患者さんに理解されて何より嬉しく思います。

近所の方だけではなく、インターネットをご覧になり1時間もかけて来院される方もいらっしゃいまして歯科医師冥利につきます。

しかしながら良いことだけではなく誤解もあります。

先日、20数年来のお付き合いの患者さんからこのように言われました。

「先生のところ、近所で治療費が高いって評判ですよ。」

また、別の患者さんはこのように仰いました。

「9万円もするクラウンなんて入れられません。」
こちらの患者さんは根の治療を1時間のアポイントを数回行って最終補綴物であるクラウンを入れようと自由診療のものと保険診療のものを患者さんに違いを説明している時でした。

私は、最近、1人の患者さんに1時間、2時間アポイントをとるのは当たり前で30分しかとらないことは非常に少ないなっている。日本だと5分~10分歯科医師が手を動かして、その後アシスタントが引き受けるスタイルが圧倒的です。
一度に二人以上の患者さんを担当するスタイルをとっている国は日本だけだそうです。

日本の歯科は野戦病院のように忙しく、日本の歯科治療費は世界一安いそうです。

こちらの記事参考にして下さい。
日本の治療スタイル
一度に3人の患者さんを受けるスタイルがまともか、一人の患者さんに1時間以上かけるのがまともか。野戦病院以外で複数の患者さんを受けるような診療スタイルが他の国にあるか。日本の常識は世界の非常識という言葉がありますが、こと歯科医療に関して日本はかなり特殊な国です。そして本当に自分の健康のことを考えられるのであればタイはコストパフォーマンスのいい国だと思います。そして安いことが優先される方には日本は最高です。 (ブログ 日本の治療スタイルより)

またEEデンタルの井野 泰伸 先生のブログにも東南アジアと日本の歯の根の治療費の比較が掲載されています。

           歯内療法(大臼歯の根の治療)     マクドナルド1食平均
・日本            9500円(保険)               490円
・フィリピン        72000円(専門医)             100円
・マレーシア       60000円(専門医)             120円
・シンガポール      72000円(専門医)             150円
・アメリカ        180000円(専門医)             300円

ビッグマック指数と言って各国の各国の経済力を測るための、仮想的な通貨レートでマクドナルドで販売されているビッグマック1個の価格を比較することで得られる。

日本人は経済力がありながら根の治療費が、とんでもなく安いことが解ります。

日本の歯科は、世界から取り残されガラパゴス化しています。
みんなの歯科ネットワークでもこんな記事を見つけました。

何故?
このようなことに?なってしまったのでしょうか?

理由はこんなことです。
昭和36年に国民皆保険制度が出来ました。それまで歯科にかかれなかった人がどっと来院して待ち合い室は人で溢れだしました。こんな売り手市場では、誰でも良い商品を消費者に提供しようとは思わない筈です。
「限りなき薄めたスープ」をスープと称して売ることになったのです。

「限りなき薄めたスープ」を世界標準の10分の1の値段で10倍の個数を売るJapanese Styleの歯科医療体制を維持してきたということなのでしょうか。

私は地域の皆様のお口の健康を保つため世界標準の歯科医療を実践し、ここで歯科を開業していますので、どうかご理解を下さいますようお願い致します。

千葉市美浜区の歯科 歯周病 顕微鏡歯科 インプラントなら吉川歯科医院、

by yoshikawa-dc | 2013-03-18 06:58 | 歯科治療費 | Comments(0)


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