ご自身の歯・口を一生美しく健康に保つ方法 From Hideki Yoshikawa

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2011年 08月 04日

不適合なインレーブリッジ

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昨日初診で見えた患者さんのことです。訴えは次のようなものでした。

患者さん:「下の歯が何となく痛く、冷たい飲み物にしみているように感じます」
「ブリッジに穴があいているように思います」

私:早速拝見致します。「インレーブリッジといって詰め物で支えるブリッジが装着されていますが適合が悪く脱落する寸前です。セメントも溶けているのでこれでは冷たいものに凍みるのも無理はありません」
私はマイクロスコープで8倍位に拡大した画像を動画にして患者さんにお見せしました。
このように患者さんに今のお口の中がどのようになっているのかを理解していただくためには、口でいくら説明しても無意味です。百聞は一見に如かずです。画像でご覧戴くことが何より理解が深まります。

早速、このブリッジを除去しようとして器具をその隙間にいれるようにすると簡単にポロっと除去できました。こんな具合でした。
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このブリッジは近所のかかりつけの歯科医院で作製されたそうです。保険診療でいれたか自由診療で入れたかを患者さんにお聞きすると5年位前に保険診療で作製したものでした。なぜこのようないい加減な不適合なブリッジが装着されるのかは皆様ご存じでしょうか。
歯科の世界では前医を批判してはいけないという掟がありますので少し批判的な文章になるのをお許し下さい。これは批判ではなく事実を訴えないと患者さんに真実が伝わらないからです。
歯科医師は患者さんが望まなければ保険医であればすべて保険診療で行わななければならないという規則があります。そのため自由診療を患者さんに勧めたくても患者さんの経済状態のためにより良い治療、自由診療を勧めることが出来ない場合があります。それから本当に自由診療の方が良いと歯科医師が思っていなければ患者さんに自由診療を勧める訳はありません。

このブリッジは歯科医師がただ黙って何の説明もなく、保険と自費治療の違いの説明もなく治療されてしまったそうです。保険治療と自由診療は値段も相当異なりますし、治療時間、技術力、精度もまったく異なります。20年、30年という年月機能する補綴物と5年で壊れてしまう歯をどちらをお望みでしょうか?

歯は自動販売機でコインを入れれば出てくるようなものではありません。

一本のクラウンを作製するのに正しく行うのであれば4時間くらい歯科用チェアに座っていただかなければなりません。技工士の技工する時間もそれ以上かかります。ここでいうクラウンとは正しく作製されたクラウンのことで、手抜きされたものではありません。

歯科医師自身がこのようなブリッジが手抜きであることが解らないことが問題です。

専門家ではない方が大変難しいことだと思いますが皆様も良い治療と手抜きの治療の違いを解って下さい。そうすれば歯は一生保てます。

千葉市美浜区の歯科 歯周病 インプラントなら吉川歯科医院

by yoshikawa-dc | 2011-08-04 11:14 | 顕微鏡歯科 | Comments(0)


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