ご自身の歯・口を一生美しく健康に保つ方法 From Hideki Yoshikawa

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2012年 06月 02日

インプラントの2次オペ

2か月前にインプラントを埋入した患者さんの2次オペ(インプラントの頭を出すこと)をしました。
写真のようにインプラントが骨の中に埋まっていてその上に歯肉がカバーしています。
インプラントの2次オペ_b0190560_00144.jpg

白く線を引いたところは頬の粘膜と歯肉の境目です。このままの状態でインプラントに歯を連結するとインプラントの周りに歯肉がなくホッぺの粘膜が存在することになります。
歯肉はインプラントを守るものなのです。何故かというと、歯磨きをする時にホッぺの粘膜に歯ブラシがあたると痛くて良く磨けないからです。

そこで、2次オペのついでに歯肉を頬側にずらしてインプラントの周りに歯肉を作る手術を行いました。
専門的には歯肉弁根尖側移動術と言いますが、、、、。

骨膜だけ残して歯肉を根尖に移動し髪の毛より細い糸で骨膜に縫い付けました。

このような手術はマイクロスコープがないと余りにも糸が細いので肉眼では見えません。
術後の写真
インプラントの2次オペ_b0190560_015144.jpg

3つ縫合していますが縫合糸が細く縫い目が見えません。

糸と針が細いと組織に優しく治癒も早くなります。

つい先日、天皇陛下の心臓手術もこのようなマイクロスコープを使用した血管縫合の技術があったからこそ
可能になっと聞いております。

反対側は歯肉がありましたのでそのままの歯肉の位置でインプラントの頭を出しました。

私も神の手を持ちたい。

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by yoshikawa-dc | 2012-06-02 00:48 | インプラント | Comments(0)


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